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【メガプレミアム】コツンと追突したら「5000万円払え」 裁判所に提訴までした男の正体は…?

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【メガプレミアム】
コツンと追突したら「5000万円払え」 裁判所に提訴までした男の正体は…?

追突事故が起きた現場=2月7日、東京都足立区江北(三枝玄太郎撮影) 追突事故が起きた現場=2月7日、東京都足立区江北(三枝玄太郎撮影)

 Aさんの弁護人は、(1)確定申告書の控え(2)平成20~25年の総勘定元帳(3)請求書や領収書の控え-を出すようBさんに求めた。

 Bさんにとって決定的に不利な証拠があった。実はBさんは事故の前年の22年6月、タクシーに乗車中に事故に巻き込まれ、この事故でも計約5703万円をタクシー運転手や、事故の相手方の運転手に請求していた。

 Bさんはこの事故(第1事故)で1年半にわたり病院に通院していたが、今回の事故が起きたことを、第1事故で通院していた病院には隠していた。

 さらにBさんは25年にもバイクを運転中にタクシーにぶつかり、後遺障害が生じたとして、計約500万円ほどの補償を得ていた。

 12年にも交通事故を起こしていた。

 しかも事故の状況が深刻だったとして、マフラー部分が折れ、軽トラックの荷台後部のパネルを支える蝶番(ちょうつがい)が破損したとする、自分で撮影した写真を裁判所に提出していた。だが、警察が撮影した写真にはそのような傷は全くなかったのだ。

 また事故のため、Bさんはほとんど働けなくなったと主張したが、第1事故の通院先には医師に事故から1カ月半が経過したころには「仕事を始めている」と話していた。22年12月6日、江戸川区のクリニックで治療を受けた際には「土、日にトラックのクラッチを多用して脚を痛めた」と話していた。第一事故では1年半にわたり仕事ができなかったはずなのに、遅くとも1カ月半後には仕事に復帰した形跡があった。

 まだある。Bさんは今回の事故で運ばれた病院で「両側頭部痛、後頭部痛、腰痛、左脚関節痛、右上肢のしびれ」を訴えていた。だが病院では「画像上、明らかな外傷性変化はなく、腰椎の狭小を認めましたが、今回の事故での変化ではないようです」と診断していた。

 しかも痛い部位は通院ごとに変わり一定しなかった。しかも受けた治療はほとんどがマッサージだった。

 最もBさんに不利に働いた事実は、そもそも急ブレーキを踏んだ原因となった落下物が警察の実況見分では見つからなかったことだ。Aさんも「そんなものは見ていない」と裁判所で証言した。

 杖をついて、いかにも大儀そうに証言台に立った原告のBさんは、Aさんの弁護士の追及にこう答えた。

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