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【話題の扉】「ひふみん」は芸術だ?! 硬派な思想誌「ユリイカ」が将棋を大特集した理由

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【話題の扉】
「ひふみん」は芸術だ?! 硬派な思想誌「ユリイカ」が将棋を大特集した理由

将棋の加藤一二三九段を特集した「ユリイカ」7月号(青土社・1400円+税) 将棋の加藤一二三九段を特集した「ユリイカ」7月号(青土社・1400円+税)

最年少と最年長の間を何度も…

 読みごたえがあるのは、加藤九段と真剣勝負を重ねてきた棋士たちへのインタビューだ。

 1954年に四段に昇格して史上初となる中学生プロ棋士となった加藤九段。18歳の若さでのA級八段入りや、42歳での初の名人就位など〈最年少と最年長との間を何度も横断し続けた〉63年間の現役生活はさまざまなドラマに彩られている。

 山盛りのミカンを食べ続けたり、昼夜ともにうな重を注文したり。巷間(こうかん)伝えられる対局中のそんな愉快な逸話に加え、加藤九段の「重厚で力強い」棋風が第三者の目によって浮かび上がってくるのだ。

 例えば、加藤九段は勝負にはそれほど影響はないとみられる序盤から長考を重ねることで知られた。日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(47)は〈ある程度の境地に達しながらもつねに悩んで指しつづけている、その妥協のない持続性〉と、ぶれない姿勢に天才性をみる。

 一方、永世名人の資格を持つ森内俊之九段(46)は、自身と将棋盤しか目に入っていないような集中を見せる加藤九段の姿に触れ、〈没頭する力が並外れていらして、そのお姿は棋士というよりも芸術家に近いのではないでしょうか〉と敬意を表する。

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