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【経済インサイド】「究極エコカー」普及に大きな壁 EV主流で電気不足リスク、火力増設で“本末転倒”も

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【経済インサイド】
「究極エコカー」普及に大きな壁 EV主流で電気不足リスク、火力増設で“本末転倒”も

工学院大学ソーラーチームのソーラーカー新車両発表会。写真撮影に応じる応援大使の足立梨花さん=6月29日午後、東京都新宿区(菊本和人撮影) 工学院大学ソーラーチームのソーラーカー新車両発表会。写真撮影に応じる応援大使の足立梨花さん=6月29日午後、東京都新宿区(菊本和人撮影)

 世界的に自動車の電動化に向けた動きが加速し、電気自動車(EV)が次世代エコカーの主流に躍り出ようとする中、二酸化炭素(CO2)を排出しない「究極のエコカー」の普及には大きな壁が立ちはだかっている。水素を燃料とする燃料電池車(FCV)は高価な上、水素を充填(じゅうてん)する水素ステーションも不足。無尽蔵の太陽光を動力源とするソーラーカーは実用化のめどすら立っていない状況だ。EVの急速な普及は電力不足や、電気を作るための火力発電の増設によるCO2増加という“本末転倒”も起こしかねない。「CO2排出ゼロ」の実現に向けて解決すべき課題は山積している。

FCV、水素ステーション普及に大きな壁

 横浜市鶴見区にあるキリンビール横浜工場。夏の炎天下で従業員が運転する2台のフォークリフトがビール瓶のケースを素早くトラックの荷台に積み上げていく。

 フォークリフトの動力源はガソリンでも電気でもない。横浜市の風力発電所で作られた電気で製造された水素だ。

 トヨタ自動車や神奈川県などは7月から、CO2を排出しない水素の供給網構築に向けた実証事業に本格化に取り組んでいる。風力発電で得た電力から製造した水素を輸送車で運び、工場や物流拠点で使われる燃料電池フォークリフトに供給。通常のガソリン、電動フォークリフトに比べ80%以上のCO2を削減できると試算しており、コスト削減効果なども検証する。

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