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【佐藤優の世界裏舞台】1時間45分も長引いた米露首脳会談の外交的意味を探ってみると…

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【佐藤優の世界裏舞台】
1時間45分も長引いた米露首脳会談の外交的意味を探ってみると…

7日、ドイツ・ハンブルクで会談するトランプ米大統領(右)とロシアのプーチン大統領(AP) 7日、ドイツ・ハンブルクで会談するトランプ米大統領(右)とロシアのプーチン大統領(AP)

 同時に興味深いのは、両首脳が相手国に駐在する大使を新たに任命すると合意したことだ。

 現在のキスリャク駐米ロシア大使は、トランプ大統領に近いセッションズ司法長官やフリン前大統領補佐官が政権発足前に接触していたことが問題視されており、ロシアゲートの渦中の人物なので、双方が新大使を選ぶということで、問題の軟着陸を図っている。トランプ氏は大胆な妥協ができる外交手腕がきわめて高いことが明らかになった。

 8日の記者会見で、プーチン大統領はトランプ氏について「テレビで見るのとは全然異なる。会談相手と適切に向き合い、質問を素早く分析し、答える」と述べた。

 また9日、ロシアのエカテリンブルクで森喜朗元首相と会談した際にプーチン氏はトランプ氏について「たいへん面白い、大きな可能性を持っている大統領だ」と述べたとのことだ。

 これらの発言は外交辞令ではなく、プーチン氏の率直な評価として額面通りに受け止めるべきであろう。

 安倍政権が北方領土交渉を進めるに当たっても、トランプ氏とプーチン氏の相互理解が進んだことはプラスに作用する。

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