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【紅い南シナ海 仲裁裁定1年】台湾を「中国脅威論」封じに利用 領土問題では中台連携訴え

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【紅い南シナ海 仲裁裁定1年】
台湾を「中国脅威論」封じに利用 領土問題では中台連携訴え

南シナ海の太平島へ派遣する軍艦上で演説する蔡英文総統=2016年7月、台湾・高雄(中央通信社=共同) 南シナ海の太平島へ派遣する軍艦上で演説する蔡英文総統=2016年7月、台湾・高雄(中央通信社=共同)

 東シナ海でも同じ手が使われた。日中が尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題で激しく対立していた12年7月、尖閣海域に侵入し、海面に五星紅旗を投げ入れたのは、香港の中国系団体から資金提供を受けた台湾の活動家だった。台湾当局関係者によると、中国との連携を主張している台湾の活動家は、尖閣問題の時に積極的に日本に抗議した集団と同じだという。

 仲裁裁定で太平島を「岩」と認定され「裁定は法的拘束力を持たない」と反発した蔡英文政権は、外交筋から「裁定を紙くずといった中国とまるで変わらない」と冷笑された。与党内からも「中国と共に行動しないでほしい」という厳しい反応があったため、蔡政権は少しずつ中国と距離を置き始めたが…。

 国民党系論者は、太平島の常駐部隊を海軍陸戦隊(海兵隊)に格上げし周辺国に対抗すべきだと主張している。台湾独立派の長老からは「太平島は有事に守りきれず負担になるだけ」といった“放棄論”も聞かれる。一枚岩になれぬ台湾の事情を見透かし、中国はあの手この手で太平島を紅く染めようとしている。

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