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【東京コラム】「郊外の夢」から覚めた多摩ニュータウン 「都心回帰」の流れにどう向き合っているのか

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【東京コラム】
「郊外の夢」から覚めた多摩ニュータウン 「都心回帰」の流れにどう向き合っているのか

人口減と高齢化に直面する多摩ニュータウン 人口減と高齢化に直面する多摩ニュータウン

 ニュータウンの地域ばかりではなく、都区部の西側に広がる多摩地区の産官学の連携を目指す「学術・文化・産業ネットワーク多摩」の専務理事である中央大学教授の細野助博さんを訪ねた。組織の立ち上げから専務理事としてかかわり、今年度で17年目を迎える。「これからの活動はバージョン2.0になります」と語る。

 細野さんのバージョン1.0時代を総括する視点はこうだ。バブル崩壊まで大学も住民も大移動して、「郊外時代」は多摩地区にとって僥倖(ぎょうこう)だった。バブル崩壊によって首都圏は夢の時代を早々に卒業した。しかし、多摩地区は自治体の危機感が薄く、「平成の大合併」も見送った。

 隈研吾さんの言葉を借りるならば、多摩地区はいま「郊外の夢」からようやく覚めたのである。大学と住民の「都心回帰」によって、将来的な人口減少と少子高齢化の現実に向かい合わなければならなくなった。

 「ネットワーク多摩」が描くバージョン2.0は、大学間の連携と地域の人材育成、国際交流を成し遂げようというものである。多摩地区には戦前から航空機、電機メーカーが集積した歴史から、中小企業の中にもアジアを中心に拠点を置いているところが少なくない。大学生が都心回帰する中で、留学生の数は増えている。インターンシップを通じて人材育成ができるのではないか、と細野さんは強調する。

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