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【防衛最前線(129)】米司令官も注目する陸自の装備「地対艦誘導弾」 「宝の持ち腐れ」と酷評も離島防衛で活躍期待

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【防衛最前線(129)】
米司令官も注目する陸自の装備「地対艦誘導弾」 「宝の持ち腐れ」と酷評も離島防衛で活躍期待

陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾(陸上自衛隊提供) 陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾(陸上自衛隊提供)

 SSM(88式)は冷戦期に開発された。旧ソ連による北海道への上陸侵攻に備え、日本沿岸に接近した敵艦艇を内陸からSSMで迎え撃つという運用が想定されていた。

 しかし南西諸島での中国の脅威が顕在化し、現在ではSSMの主な用途は離島防衛にシフトした。防衛省はこれまで空白域だった南西諸島への部隊配備を進めており、昨年3月の与那国島を皮切りに、今後は沖縄県の宮古島、石垣島、鹿児島県の奄美大島にも部隊を置く予定で、SSMが配備されれば周辺を航行する外国軍艦への牽制と抑止の効果は大きい。ハリス氏が語った構想は、こうした陸上からの対艦攻撃能力を南シナ海まで拡大し、中国の進出を封じ込めようというものだ。

 SSMには厳しい評価が下された時代もあった。航空機などが得た敵艦の位置情報をリアルタイムで共有する仕組みがなかったことなどから、著名な軍事評論家から「宝の持ち腐れ」と酷評されたこともあり、冷戦終結後にはその役割が疑問視された。

 しかし、離島防衛という新たな役割を与えられ、かつての“弱点”も克服が進みつつある。防衛省は今年度予算から、SSMと海空自衛隊の航空機などをつなぐ「戦術データ交換システム」の取得を開始。導入されれば、海自のP3C哨戒機や空自の早期警戒管制機AWACS、米軍などのレーダー情報をリアルタイムで共有することができるようになり、離島防衛に適した一体的な運用が可能になる。射程をさらに延ばした12式の後継ミサイルの研究開発も今年度から予算化されている。 (政治部 千葉倫之)

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