産経ニュース

【ビジネス解読】「脱原発」に走る文在寅大統領 有力紙も「産業競争力が揺らぎかねない」と無責任さを非難するが…

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【ビジネス解読】
「脱原発」に走る文在寅大統領 有力紙も「産業競争力が揺らぎかねない」と無責任さを非難するが…

韓国南部、釜山郊外の古里原発(後方)付近の漁港で作業する漁業者(共同) 韓国南部、釜山郊外の古里原発(後方)付近の漁港で作業する漁業者(共同)

 脱原発は台湾以外にドイツやスイスなども決めたものの、新興国を中心に原発への投資は依然衰えておらず、世界的な潮流とまでは言えない。韓国が脱原発にかじを切ることは、長い間かけて培った原子力技術を低下させ、原発輸出の後退を招く可能性も高い。差別化が図れず魅力も薄れてしまえば、恐らく受注競争は苦戦を強いられる。旺盛な原発需要によるチャンスを自ら逃すというわけだ。

 「脱原発は逆らうことのできない時代の流れだ。子孫のために今始めるしかない」。文氏はこう述べ、決意を示しているが、「環境理想論に陥り、現実を無視している」と強い反発を買っているのも事実。電力は国民生活と産業全体に決定的な影響を与える重要インフラとの認識も高まっている。

 朝鮮日報(同)は「韓国の産業競争力は安価で安定的に供給される良質の電力のおかげによるところが大きい。これまで積み上げてきた韓国の産業競争力が揺らぎかねない」と警鐘を鳴らす。そして、「そのしっぺ返しを食らうとき、脱原発の決断を下した政権は任期が終了しているはずだ」と文氏の無責任さを非難する。

 独断ではなく、政党や派閥を超えた国家的なレベルでの論議を始めるべきとの考え方も広がっており、今後の展開次第では文氏が打ち出した脱原発が政権の求心力を失う一つのきっかけになるかもしれない。(経済本部 佐藤克史)

このニュースの写真

  • 「脱原発」に走る文在寅大統領 有力紙も「産業競争力が揺らぎかねない」と無責任さを非難するが…
  • 「脱原発」に走る文在寅大統領 有力紙も「産業競争力が揺らぎかねない」と無責任さを非難するが…
  • 「脱原発」に走る文在寅大統領 有力紙も「産業競争力が揺らぎかねない」と無責任さを非難するが…
  • 「脱原発」に走る文在寅大統領 有力紙も「産業競争力が揺らぎかねない」と無責任さを非難するが…

関連トピックス

「ニュース」のランキング