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【野口裕之の軍事情勢】米国に加え中国の斬首作戦に脅える北朝鮮の金正恩氏 ウイスキーにコニャック…倍の酒量でも拭えぬ恐怖

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【野口裕之の軍事情勢】
米国に加え中国の斬首作戦に脅える北朝鮮の金正恩氏 ウイスキーにコニャック…倍の酒量でも拭えぬ恐怖

北朝鮮の労働新聞が6月9日掲載した、ミサイル発射実験に立ち会う金正恩朝鮮労働党委員長の写真(共同) 北朝鮮の労働新聞が6月9日掲載した、ミサイル発射実験に立ち会う金正恩朝鮮労働党委員長の写真(共同)

 米韓同盟が「双方の利害が一致しているのに一夜で消える」とすれば、同盟関係の例外として外交・安全保障史に残る。

 では、中朝同盟はどのような外交・安全保障史を刻むのだろうか。中国は、自国内がのぞかれるTHAAD配備の責任の一端は、核・ミサイル開発を猛進する金正恩政権にもあると、大きな不満を抱く。が、恐らくは「双方の利害が対立しても消えない」歴史をたどる。

金正恩政権ではなく北朝鮮の守護が目的の「中朝相互軍事援助条約」

 中朝同盟を正式には《中朝友好協力相互援助条約》という。条約締結は、韓国陸軍の朴正煕・少将(1917~79年/後の大統領で朴槿恵・前大統領の実父)らがクーデターを起こし、反共色が強い軍事政権の樹立が契機となった。危機感を抱いた金委員長の祖父、金日成・主席(1912~94年)が1961年、北京において、中国の周恩来・首相(1898~1976年)と署名した。

 中朝友好協力相互援助条約は第2条で《いずれか一方に対する、いかなる国の侵略も防止する》と定め、一方の国が武力攻撃され戦争状態に陥った場合、もう一方の国は《直ちに全力をあげて軍事及びその他の援助を与える》と、参戦条項が明記されている。

 この中朝友好協力相互援助条約は、中国にとりすこぶる使い勝手が良い。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は2016年、以下の主張を展開したが、深読みが必要だ。

 《中国は朝鮮半島の最悪事態に備え周到で綿密な準備をしなければならない。米国と韓国が38度線を突破し、全面的に軍事行動をとるのなら、中国が軍事介入する可能性も念頭に置かなければならない》 

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