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【赤字のお仕事】藤井聡太四段は「定石」にとらわれない将棋? 「定跡」との使い分けにご注意を!

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【赤字のお仕事】
藤井聡太四段は「定石」にとらわれない将棋? 「定跡」との使い分けにご注意を!

 かつて将棋がこれほど注目されたことがあったでしょうか。

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段が6月26日、公式戦29連勝の新記録を樹立しました。神谷広志八段の28連勝を30年ぶりに塗り替える快挙です。

 これまで数々の棋士が挑み続けては成し得なかった金字塔を、わずか14歳の少年があっさり打ち立ててしまいました。それもプロデビュー以来無敗というから驚嘆するしかありません。いやはや、とてつもない棋士が現れたものです。

 新聞、テレビはこぞって、藤井四段の快挙を大々的に報じました。かくいうわが産経新聞(東京最終版)も、将棋に関する記事は社会面で扱うのが普通なのに、1面トップで大きく取り上げたほどです。

 実はこの日、私は朝刊の校閲デスクを務めていて非常に忙しかったのですが、そんな中、使い分けを間違えないよう気を付けていた言葉がありました。

 それは「定石」と「定跡」です。

 というのも数日前に藤井四段が28連勝のタイ記録を達成したとき、それを報じていたあるニュース番組が、テロップに流れた「定石」を「定跡」に訂正していたからです。視聴者の中には何で訂正するの?と思った方がいたかもしれません。

 そもそも「定石」「定跡」とは、「囲碁・将棋で、ある局面において双方にとって最善とされる一定の打ち方・指し方」(三省堂『大辞林』)をいいます。囲碁は石を打つので「定石」、将棋は駒を指す軌跡から「定跡」と表記します。

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