産経ニュース

【安倍晋三首相会見詳報(上)】「ドリルの刃となって岩盤規制を打ち破っていく」

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【安倍晋三首相会見詳報(上)】
「ドリルの刃となって岩盤規制を打ち破っていく」

通常国会の閉会をうけ記者会見する安倍晋三首相=19日午後、首相官邸(桐山弘太撮影) 通常国会の閉会をうけ記者会見する安倍晋三首相=19日午後、首相官邸(桐山弘太撮影)

 「現在、有効求人倍率はバブル時代をも上回る極めて高い水準にあります。この春、高校や大学を卒業した皆さんの98%が無事就職を果たし、社会人人生をスタートさせました。これは調査開始以来、最も高い水準であります。雇用を増やし、所得を増やす。経済の好循環をさらに力強く回転させていくため、これからも安倍内閣は経済最優先で取り組んでまいります。その鍵は成長戦略の実行、構造改革の断行にかかっています。今国会では、全農改革や酪農改革など8本におよぶ農政改革関連法のすべてが成立しました。農業を魅力ある成長分野に変え、農家の所得アップを実現する。若者が夢や未来を託すことできる農政新時代を切り開いて参ります」

 「岩盤のように硬い規制や制度に風穴をあける。国家戦略特区法の改正案も成立しました。これまでこの制度を活用して、長年認められてこなかった一般企業による農地取得や、学校教育に民間の知恵を取り入れる公設民営学校も解禁しました。千葉県の成田市では国際的な医療人材の育成を目指し、38年ぶりの医学部新設が実現しました。国会終盤では、国家戦略特区における獣医学部新設について、行政がゆがめられたかをどうかをめぐり、大きな議論となりました。獣医学部はこの50年以上、新設が全く認められてきませんでした。しかし今、鳥インフルエンザ、口蹄(こうてい)疫など、動物から動物、さらには動物から人にうつるかもしれない伝染病が大きな問題になっています。専門家の育成、公務員獣医師の確保は喫緊の課題であります。そうした時代のニーズに応える規制改革は、行政をゆがめるのではなく、ゆがんだ行政を正すものです。岩盤規制改革を全体としてスピード感をもって進めることは、まさに総理大臣としての私の意思であります。当然、その決定プロセスは適正でなければなりません。ですから、国家戦略特区は民間メンバーが入り、諮問会議や専門家を交えたワーキンググループにおいて議論を進め、決定されていきます。議事はすべて公開しています。むしろ、そうした透明で公平公正なプロセスこそが内向きの議論を排除し、既得権でがんじがらめとなった岩盤規制を打ち破る大きな力となる。これが国家戦略特区であります。半世紀ぶりの獣医学部新設についても、審議に携わった民間議員の皆さんは『プロセスに一点の曇りもない』と断言されています。まさに岩盤規制改革の突破口です。しかし、この特区制度について、この国会では民進党の皆さんから、制度自体を停止する法案が提出されました。改革を後退させようとする発想であり、誠に残念でなりません。岩盤規制の改革には抵抗勢力が必ず存在します。しかし私は絶対に屈しません。既得権と手を結ぶことも決してありません。今後とも総理大臣である私が先頭に立ち、ドリルの刃となってあらゆる岩盤規制を打ち破っていく、その決意であります」

続きを読む

このニュースの写真

  • 「ドリルの刃となって岩盤規制を打ち破っていく」
  • 「ドリルの刃となって岩盤規制を打ち破っていく」

関連ニュース

「ニュース」のランキング