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【ビジネス解読】中国の偏愛? トヨタがVWに勝てないワケ どうなる世界首位奪還

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【ビジネス解読】
中国の偏愛? トヨタがVWに勝てないワケ どうなる世界首位奪還

VWが発表した新型「ゴルフ」=5月25日、東京都内 VWが発表した新型「ゴルフ」=5月25日、東京都内

 中国政府は、大気汚染への国民の反発もあり、環境に優しいEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの「新エネルギー車」の普及推進に本腰を入れている。2020年までに200万台普及させる目標を掲げ、各メーカーに一定の割合の新エネルギー車の生産・販売を義務づける方向だ。だが、ロイター通信などによると、メルケル首相と李首相は6月1日の会談でこのEVの割当制度をめぐり、メルケル氏が中国に独メーカーへの歩み寄りを促し、李氏から前向きな対応を引き出したようだ。詳細は明らかになっていないが、VWと江淮汽車の合弁は2018年にEV生産を始める計画。中国政府はVWの準備が整うまで、割り当ての規制を猶予するなどの便宜を図る可能性がある。

 VWと江淮汽車の合弁契約とちょうど同じタイミングで、独ダイムラーも、高級車「メルセデス・ベンツ」の生産提携先の中国メーカー、北京汽車のEV子会社への出資を決めており、メルケル首相と李首相の握手の裏には、中国市場でドイツ勢を利する何らかの取引があったとみられる。トヨタもEVの市場投入にかじを切っているが、中国政府を味方に付けたVWとの競争は苦戦が見込まれる。

 そもそも、中国でのVWとトヨタの関係には因縁がある。1970年代後半に●(=登におおざと)小平氏の改革開放政策で外資の自動車メーカーの中国進出を促した際、トヨタは断り、VWは真っ先に誘いに応じたという。以来、VWブランドは中国政府の公用車やタクシーなどに採用され、中国自動車市場拡大の恩恵を受ける一方、トヨタは政府の冷遇によって中国への進出に出遅れたとされる。EVをめぐる最近の動きは、トヨタにとってこの悪夢の再現となる恐れがあるわけだ。

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