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【7年目の福島第1原発(下)】廃炉作業へ一歩一歩 900基の汚染タンク…闘い続く事故現場

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【7年目の福島第1原発(下)】
廃炉作業へ一歩一歩 900基の汚染タンク…闘い続く事故現場

建屋上部のがれき撤去に向けた作業が行われている1号機=5月26日、福島第1原発 建屋上部のがれき撤去に向けた作業が行われている1号機=5月26日、福島第1原発

前例のない大遮水壁

 これだけの水がたまり続ける最大の理由は、建屋が山から海へ地下水が流れる地層の中に建っているため、1日数百トンもの地下水が建屋に流入し、汚染水となってきたからだ。

 東電は地下水対策として、(1)敷地を舗装し雨水の浸透を抑える(2)建屋手前で地下水ドレンでくみ上げる(3)凍土遮水壁で1~4号機を取り囲む(4)遮水壁を超えた地下水をサブドレン(井戸)でくみ上げる-の4段構えの対策を行ってきた。

 その凍土遮水壁の実物を見た。広報担当者が指さす先には、霜が付いた凍結管が見えている。地上に出ている部分はわずかだが、地中25~30メートルの深さにまで達しており、計約1500本で1~4号機の周囲約1・5キロをぐるりと取り囲んでいる。凍土遮水壁自体はトンネル工事でも用いられる一般的な技術だが、これほどの大規模で完成を目指すのは例がないという。

 現在は2、3号機の中間の山側の部分の一カ所を残して凍結が完了。前述の4つの対策の効果で、かつては1日400トンを超えた建屋流入地下水は、100~150トンまでに減ってきたという。

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