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【7年目の福島第1原発(下)】廃炉作業へ一歩一歩 900基の汚染タンク…闘い続く事故現場

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【7年目の福島第1原発(下)】
廃炉作業へ一歩一歩 900基の汚染タンク…闘い続く事故現場

建屋上部のがれき撤去に向けた作業が行われている1号機=5月26日、福島第1原発 建屋上部のがれき撤去に向けた作業が行われている1号機=5月26日、福島第1原発

 3号機では使用済み燃料取り出し用カバー設置工事が行われており、取り出し開始は来年度半ばを目指している。1、2号機ではさらに2年後になる見込みだ。

 建屋の中には、溶け落ちた燃料デブリがある。線量計のアラームが、その存在を教えている。容易に近づけないこのデブリの取り出しが、廃炉の最大のハードルになっている。

林立するタンク

 構内を移動する車は、汚染水タンクの列の脇を通り抜けてゆく。タンクの数は約900基。当初は「2日に1つ作らないと間に合わない」ペースで、ボルト締めの「フランジ型」と呼ばれる簡易製造タンクが量産された。その後、より安全性が高い「溶接型」への置き換えが進んでいる。

 「ここがH4エリア。ちょうど今日、タンクの解体が終わりました。ご迷惑をおかけしたので、私たちにとっては大きな節目です」

 案内された場所は、4年前にフランジ型タンクから約300トンの高濃度汚染水が漏洩(ろうえい)する事故が起きた現場だ。解体を終えた今は何もない。大規模な漏洩事故はこれ以降、起きていないという。

 ただ、フランジ型はまだ約150基が残っている。6月4日にはストロンチウム処理水約45リットルが漏洩した。タンクの堰(せき)内にとどまり、外部への流出はなかったものの、不安は依然残っている。

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