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【国際情報分析】中国が台湾のWHO総会認めず国際機関を私物化 「中国台湾省」と呼んだマーガレット女史

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【国際情報分析】
中国が台湾のWHO総会認めず国際機関を私物化 「中国台湾省」と呼んだマーガレット女史

5月22日、ジュネーブで挨拶する世界保健機関のマーガレット・チャン事務局長(AP) 5月22日、ジュネーブで挨拶する世界保健機関のマーガレット・チャン事務局長(AP)

 昨年の総会直前の5月6日、WHO事務局はマーガレット・チャン(陳馮富珍)事務局長(69)名で、招待状を発出。その中で、国連総会決議2758号(1971年)とWHO総会決議25・1(72年)に言及し、「これらに反映されている『一つの中国』原則に即して」、台湾の参加を認めるとした。

 両決議は、国連とWHOにおける中国の代表権を「蒋介石の代表」、すなわち「中華民国(台湾)」から「中華人民共和国」に変更することが記されているだけで、中国が主張する「一つの中国」原則にも、その原則のうち「台湾は中国の不可分の一部」という主張にも一切、言及していない。主要国は中国との国交正常化に際し、この原則を「認識する」(米国)、「理解し尊重する」(日本)としているに過ぎない。にも関わらず、国連の専門機関であるWHOの事務局が中国政府の主張を公文書に採用した。招待状を出すことで馬政権の顔を立てると同時に、翌年以降の蔡政権の出席を難しくする巧妙な伏線といえ、台湾の外交部(外務省に相当)は「一方的な主張だ」と反発した。

 事務局長のチャン氏は香港出身で、2007年から事務局長を務める。事務局長選では中国の支援を受けたとされ、11年5月には、内部文書で台湾を「中国台湾省」と呼んでいたとして、台湾当局が抗議した経緯がある。

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