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【野口裕之の軍事情勢】北の核ミサイルは迎撃しても安全装置作動で起爆せず?それでも激烈な電磁波+化学液+ミサイル破片の「豪雨」…

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【野口裕之の軍事情勢】
北の核ミサイルは迎撃しても安全装置作動で起爆せず?それでも激烈な電磁波+化学液+ミサイル破片の「豪雨」…

北朝鮮の労働新聞が5月22日掲載した中距離弾道ミサイル「北極星2」の実戦配備に向けた「最終発射実験」の写真 (共同) 北朝鮮の労働新聞が5月22日掲載した中距離弾道ミサイル「北極星2」の実戦配備に向けた「最終発射実験」の写真 (共同)

 しかも、SM3ブロック2Aはイージス・アショアに転用できる。現に、欧州のイージス・アショア計画はブロック2Aの採用が前提だ。つまり、イージス艦発射のSM3ブロック2Aで前述したごとく、「陸に上がったイージス艦」たるイージス・アショアも適所に1カ所存在すれば最低限、日本の対弾道ミサイル防衛が成る。2カ所あれば防御確率が上がる。

 わが国も前述のNATOにならい、イージス・アショアをはじめ、自衛隊&在日米軍の高性能レーダー+日本近海の海上自衛隊の改修・新造イージス艦&米海軍イージス艦が任務・迎撃分担を円滑に連携できれば、迎撃確率は100%へと近付く。

 海上と陸上のイージス・システムの構造はほぼ同じだが、運用上の相違はある。イージス艦は迎撃の最適海域まで燃料と日数を使い進出し、操艦や艦防護のための要員を長期に拘束する。その点、イージス・アショアは省人化に資するし、建造・運用費もイージス艦ほどではない。人員・予算不足の「自衛隊に優しい兵器」といえる。

 さらに、イージス・アショア+SM3ブロック2A+PAC3(地対空誘導弾)に続く4つ目の切り札が最新鋭高高度ミサイル防衛《THAAD=サード》システム。高度40~150キロ/半径200キロをカバーし、6~7基を導入すれば、わが国の防衛は飛躍的に向上する。ただ、1基あたり2000億円もする財政上の負担をクリアせねばならない。

 しかし、以上の防御態勢では、敵のミサイル攻撃を無力化する《拒否的抑止力》に止まる。現状と今後計画される防御態勢はろう城戦に等しく、いたずらに「矢弾が尽きる落城」を待つだけ。先述した副次的被害も全否定できぬ。

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