産経ニュース

【いまも飛ぶ大戦機】再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【いまも飛ぶ大戦機】
再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?

 もっか飛行可能な零戦は、世界に5機現存している。それらは一般的に「復元機」と呼ばれることが多いが、正確には「復元機」は1機だけで、他の4機は「新造機」である。

「新造機」飛行には制限も

 欧米では第二次大戦機の「復元」(Restoration)と「新造」(Fabrication)を、明確に区別していて、簡単にいえば、原型機を修復したのが「復元機」であり、当時の図面や残骸などをもとに、部材・部品を製作して組み立てたのが「新造機」である。

ニューギニア・バボ飛行場跡に放置されていた零戦22型三菱製第3869号機。半世紀を経ても残骸とは呼べないほど原型を保っていた(Photo:CAF)

手前はオリジナル度の高い「復元」零戦52型。奥は日本人が所有する「新造」零戦22型第3号機(Photo:Atsushi "Fred" Fujimori)

 例えばイギリスの航空法では、オリジナル度が高い「復元機」の飛行は認めているが、新たな部材・部品で組み立てた「新造機」は新規の機体と解釈され、飛行には厳しい制限が設けられている。

ロシアで“生まれた”零戦22型

 飛行可能な「新造」零戦4機の中でも、異色の経歴を持つのが、かつて“鉄のカーテンの向こう側”“寒い国”と皮肉られた旧ソ連、現ロシアで「新造」された3機の零戦22型である。第二次大戦機は、「復元」するにも「新造」するにも、莫大な労力と費用が必要となる。そこで、ある米航空博物館オーナーが目をつけたのは、ソ連の崩壊と民主化に伴って、仕事を失ったロシア軍需工場だった。高度な技術力と設備、豊富な労働力を持ちながら、欧米諸国とは比較にならないほど賃金が安いロシア軍需工場で、複数機の零戦を同時並行して「新造」すれば、短期間かつ低コストで済むという適確な判断であった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?
  • 再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?
  • 再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?
  • 再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?
  • 再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?
  • 再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?
  • 再び日本の空を飛ぶ零戦22型の経歴 「復元」と「新造」の違いとは?

関連ニュース

「ニュース」のランキング