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【北の過疎地を訪ねて】しばれるって縛るの? 人口2464人「日本一しばれる町」北海道陸別町で出会った愉快な人々

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【北の過疎地を訪ねて】
しばれるって縛るの? 人口2464人「日本一しばれる町」北海道陸別町で出会った愉快な人々

移住した陸別町で憧れだったカフェを開いた坂井友子さん=3月17日、北海道陸別町(市岡豊大撮影) 移住した陸別町で憧れだったカフェを開いた坂井友子さん=3月17日、北海道陸別町(市岡豊大撮影)

 「廃線には絶対反対だった。当時、町長にも食ってかかったんだ。『俺たちの生活、成り立たなくなるぞ』って。でも、どうせなくなるなら、せめて応援するしかないでしょ。ここらじゃ駅長経験者が俺しかいないんだしね」

 池北線への愛着は深い。昭和23年当時の時刻表やタブレット(通票)などが次々と出てくる。極めつけは自身で撮影した写真だ。沿線の鉄橋脇で列車が通る瞬間を待ち構えたカットが数十枚。その中には1度だけ、災害で通常ルートを通れなくなったJR特急列車がふるさと銀河線を代替ルートとして通った時の貴重な1枚も含まれている。

 「国鉄の貨物係だった当時、いかに陸別から出した貨車を(終着駅の)池田から戻せるかが腕の見せ所だった。慣れてきた頃には絶対に貨車を残さなかった。釧路管内の競技会で準優勝した腕前だったんだからさ」

 意気揚々と語り出した三浦さんのプレゼンテーションは、石炭をくべた蒸気機関車のように、なかなか止まらない。「ちょっと見て行くか」と促されるがままに自宅に隣接する作業小屋に行くと、立派な黒曜石のコレクションが所狭しと並んでいた。廃工場からもらったという研磨機で磨き、美しい球形に整えるのが三浦さんの新たな技だ。

 「何でも好きなことをやり続けることだね。俺は今でも近所の人とカラオケをやるんだ。うまいもんだよ」と長生きの秘訣も教えてくれた三浦さん。翌日も半日かけて廃線跡を紹介してくれたエネルギーに脱帽した。いつまでもお元気でいてもらいたい。

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