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【東北おもしろミュージアム】山間にたたずむ大人の社交場「蓄音機の家」-岩手県西和賀町

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【東北おもしろミュージアム】
山間にたたずむ大人の社交場「蓄音機の家」-岩手県西和賀町

壁一面のSPレコードと10台あるという蓄音機を備えたメーンフロアの解説をする佐藤さん=岩手県西和賀町 壁一面のSPレコードと10台あるという蓄音機を備えたメーンフロアの解説をする佐藤さん=岩手県西和賀町

 「なんで箱の中から人の声がするんだ」。小学生時代に初めて聴いたラジオ。陸軍の徴用で、爆撃された旧黒沢尻町(北上市)の軍需工場のがれきを片付て50円を手にし、これを元手にラジオの組み立て販売をすることにした。

 「東京の秋葉原でラジオ10台分以上の部品を買って帰りました。当時はラジオの既製品はなくて、組み立てて売るのが主流。昭和40年代まで、この界隈(かいわい)は銅など鉱山がたくさんあって、人も多かったですよ。作っても作っても足りないぐらいの人気でした」

 順調なラジオ販売に歩調を合わせ「蓄音機の家」の構想を温めてきた。昭和34年に現在の用地を購入し、SPレコードの収集も50年以上になる。「6千枚までは数えていたんだけど、また3千枚ぐらいは集めたからね、正確な枚数はちょっと…。ここにあるのは2、3千枚で、民謡や歌謡曲が7割、クラシックが3割ぐらいかな」と佐藤さん。

 ラジオの組み立てで培った技術で、遊び心たっぷりの真空管アンプやスピーカーも自作した。スイッチを入れるとネオンのように電飾が点滅したり、酒入りのお銚子を持ち上げるとスイッチが切れるアンプも自作した。1階にはクラシックや浪曲を貸し切りで聴ける個室も。このほか、テレビ局のオープンリールのテープレコーダーがあり、数々の音楽機器を見るだけでも飽きない。

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