産経ニュース

【正論6月号】日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【正論6月号】
日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭

ヘリコプターCH47Jに乗り込む隊員ら=2016年12月17日、陸上自衛隊習志野演習場(彦野公太朗撮影) ヘリコプターCH47Jに乗り込む隊員ら=2016年12月17日、陸上自衛隊習志野演習場(彦野公太朗撮影)

敵前逃亡や戦死は想定外

 そもそも軍の存在を認めていない憲法の規定上、軍刑法の制定も軍事法廷などの特別法廷の設置もできない。しかし、軍は任務上、緊急時に法秩序が崩壊した状況下や、国外で独立的に行動しなければならないという特性がある。  

 危険を犯しても任務を遂行させるため、規律違反者、戦争犯罪者等に対する裁判の即決と迅速な処断を求められることもある。そのため各国の軍は通常、一般の刑法と異なり厳罰を科する軍事刑法を有し、二審制、一審制を認めた特別法廷を設置し、即時に独立的に裁判を結審させ処断を可能にする体制をとっている。ちなみに共産主義国の軍は共産党の私兵に過ぎないが、全国民に徴兵制を義務付け、軍律が厳しく厳罰主義で知られている。

 他国の軍の場合であれば、敵前逃亡、不法指揮、命令不服従、通敵罪などの軍律違反を犯した将兵は軍法会議にかけられ、場合によっては死刑もありうる。そうでなければ戦闘惨烈の中、軍が軍として規律を維持し厳しい任務を完遂できず結局、自国の安全が守れなくなる恐れがあるからである。  

 しかしわが国の場合、軍法会議は設置できないので通常の裁判所に提訴するしかない。現実的にはその自衛官を懲戒免職にするのが精一杯であろう。自衛隊法では最も重い罰則でも、第123条に規定された「7年以下の懲役又は禁錮」に過ぎない。果たしてこれで有事の際、自衛隊は侵略軍に対してまともに戦えるのか。わが国を守りきれるのであろうか。  

 また軍刑法の厳罰主義の半面として、軍人には様々の栄典が与えられるのが通例である。国家有事に生命を賭して任務遂行に当たることを職務とする軍人という特別な身分の人々への、国家と社会の敬意を表するためである。軍役を「苦役」と称してはばからない侮辱を加えるような国家・国民は、体制の如何、古今東西を問わず現在の日本くらいであろう。  

 憲法には「文民条項」はあるが、「武官」という身分は認めていない。私自身もそうだったが、自衛官は特別職国家公務員に過ぎない。「武官」つまり「軍人」でない以上、捕虜になった場合に軍人としての扱いを受けられるかどうかについても、かつては議論があったほどである。

続きを読む

このニュースの写真

  • 日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭
  • 日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭
  • 日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭
  • 日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭
  • 日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭
  • 日本の周囲は反日宣伝や不当な領土占拠を続ける国だらけ 憲法9条信奉者に考えて欲しい欠格とは 元陸将補 矢野義昭

「ニュース」のランキング