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【再び、夢舞台へ】ママアスリート、谷真海の挑戦(4)見えてきたレース戦略 29日にアジア選手権

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【再び、夢舞台へ】
ママアスリート、谷真海の挑戦(4)見えてきたレース戦略 29日にアジア選手権

サポートを受けるブリヂストンサイクルでペラリングの特性テストを受ける谷真海(右)=埼玉県上尾市(田中充撮影) サポートを受けるブリヂストンサイクルでペラリングの特性テストを受ける谷真海(右)=埼玉県上尾市(田中充撮影)

 今季初戦を1カ月半後に控えた谷真海は3月16日、ブリヂストンサイクル(埼玉県上尾市)を訪れた。持参したバイク(自転車)で、元五輪選手でもある同社の藤田晃三さんと近隣を走った。

 同じ速度の車で追走する同社レース機材技術課の中西安弘さんがメーターを確認しながらつぶやいた。「スピードが上がって想像していた以上に走れている。何より右の腰が落ちなくなった」。

 約8カ月前。谷は、バイク提供を受ける同社の研究棟に初めて顔を出した。このときに行ったペダリングの特性テストで、無意識にこいだ左右のペダルでは、力の伝わり方が左足に対して義足の右は半分しかないことが明らかになった。さらに、バイクをこぐ谷を見ていた中西さんが、フォームの欠点も見つけた。

 右足で踏み込むとき、右側の腰がサドルから大きく下がっていた。ペダリングは、臀部横の大殿筋と太ももの筋肉を左右バランス良く使うことが理想だ。フォームの崩れは力を正確に伝えられず、腰痛にもつながる。

 2つの問題点の原因はいずれも義足の右足にあった。左よりも太ももが細い右は筋量が少なく、膝下も切断しているため、踏み込む力が弱い。そして、義足は足首が固定されているため、左足と同じ長さではペダルが下方にあるときに遠くなり、腰を落とすことで調整していた。

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