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【大人の遠足】廃校舎や駅舎使い「いちはらアート×ミックス2017」 若手アーティストと市民の作品も

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【大人の遠足】
廃校舎や駅舎使い「いちはらアート×ミックス2017」 若手アーティストと市民の作品も

内田未来楽校に展示された刺繍のチョウの群れ。若手アーティストを囲みながら、地元の人たちがコツコツと制作してきた=千葉県市原市宿で開かれている地域芸術祭「いちはらアート×ミックス2017」 内田未来楽校に展示された刺繍のチョウの群れ。若手アーティストを囲みながら、地元の人たちがコツコツと制作してきた=千葉県市原市宿で開かれている地域芸術祭「いちはらアート×ミックス2017」

 薄暗い小屋の中には天窓から光が差し込み、戸外の風向計と連動した風見鶏が揺れる。古びたラジオが遠隔地のノイズを拾い、不思議なムードを演出していた。「小屋の中でも森の中に居ることを感じられます。森と人をつなぐステーションなのです」。作者でアーティストの木村崇人さんが、作品のコンセプトを説明してくれた。

 この作品は、第1回芸術祭を開催した3年前にも出品されたが、終了後に「残したい」という声がわき上がり、地元の人たちが保存団体「森遊会」を結成、外装の苔や山野草の手入れをしてきた。数人で発足した活動は、今や50人に近い規模という。

 市民参加を刺激

 イベントの開催は、森遊会をはじめとする地域の活動を刺激するのも狙いの一つだ。内田未来楽校も地元で「報徳の会」という会ができ、活動拠点としている。イベントの実行委員会には、アートを通じて地域住民の参加意識を喚起し、町の活性化につなげたい思惑がある。

 実は、3年前の芸術祭は集客に苦戦し、目標の半分にも達しなかった。実行委によると、プロのアーティストによる出展だけだった前回の反省から、今回はイベントのあり方を練り直したという。開催期間も予算も圧縮し、その分「市民がヒーローになる芸術祭」とうたって地域の積極参加を促す。ワークショップを予定するなど、都会と里山の交流を図れるような「仕掛け」を多数企画している。

 実行委メンバーで市経済部の中島雅人参事は「地域の魅力を発信し、市原の認知度を高めたい」と、地域振興が究極の目標だと明かす。住民側も活発な活動で応え、約50の団体が「地域プロジェクト」として出展者側に立つ。

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