産経ニュース

【中国「環境」ウオッチ】「PM2・5」など深刻な中国の汚染 健康被害も懸念される「三廃」 政府の規制強化で改善に逆風も

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【中国「環境」ウオッチ】
「PM2・5」など深刻な中国の汚染 健康被害も懸念される「三廃」 政府の規制強化で改善に逆風も

1月、重度の大気汚染が記録された北京の天安門前で、マスク姿で警戒にあたる警察官(ロイター) 1月、重度の大気汚染が記録された北京の天安門前で、マスク姿で警戒にあたる警察官(ロイター)

 環境問題の深刻化による反政府感情の高まりを恐れ、中国当局も環境NGO・NPOの存在を無視できなくなっている。15年からは一定の条件を満たしたNGO・NPOが環境汚染を行っている工場などに訴訟を起こすこともできるようになった。趙氏は「環境NGO・NPOは新たな発展期に入っている」と指摘する。

悩みの種は「外国NGO国内活動管理法」

 しかし、環境NGO・NPOの活動を後退させるような規制が、今年1月に新たに導入された。それは「外国NGO国内活動管理法」で、外国NGOに対して警察への定期的な活動計画の報告を義務化したほか、関係する公的機関の認可を要求している。

 この規制は、主に民主化や人権、宗教問題など中国政府が敏感な問題に関する国内活動に海外資金が流入するのを防ぐのが主な狙いとみられているが、趙氏は「国内の環境団体は、人材や資金面で海外のNGO・NPOなどから支援を受けて成長してきた。今後、新たな規制により海外からの支援が後退する可能性もある」と懸念されている。

 中国国内の環境NGO・NPO関係者の間では、海外からの支援が乏しくなることで自らの活動が阻害されかねないとみられている。中国の環境汚染の深刻化とともに同規制が与える影響も注視される。

このニュースの写真

  • 「PM2・5」など深刻な中国の汚染 健康被害も懸念される「三廃」 政府の規制強化で改善に逆風も
  • 「PM2・5」など深刻な中国の汚染 健康被害も懸念される「三廃」 政府の規制強化で改善に逆風も

「ニュース」のランキング