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【政界徒然草】議長の「聴診器」と自公の「負けて勝つ」…民進陥落、「譲位特例法」決着の舞台裏

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【政界徒然草】
議長の「聴診器」と自公の「負けて勝つ」…民進陥落、「譲位特例法」決着の舞台裏

天皇陛下の譲位に関する特例法制定の国会見解を、安倍晋三首相(右から2人目)、菅義偉官房長官(右)に提出する大島理森衆院議長(右から3人目)、伊達忠一参院議長(同4人目)ら=3月17日、国会内(斎藤良雄撮影) 天皇陛下の譲位に関する特例法制定の国会見解を、安倍晋三首相(右から2人目)、菅義偉官房長官(右)に提出する大島理森衆院議長(右から3人目)、伊達忠一参院議長(同4人目)ら=3月17日、国会内(斎藤良雄撮影)

 法律家でもある高村氏と公明党の北側一雄副代表の知見に加え、与党はカードを段階的に示すことで、持論に固執する民進党のかたくなさを際立たせ、「度量の大きさ」(茂木敏充政調会長)をアピールした。さらに、国会見解の取りまとめ期限を目前にした3月初旬、共産党と社民党が典範改正にこだわらない姿勢を打ち出した。“野党共闘”はあっけなく崩れ、民進党は急速に孤立していった。

 結局、国会見解は特例法による譲位実現を求めることで決着した。民進党が最後までこだわった「天皇の意志」の要件化についても、被災地へのお見舞いなど陛下のこれまでの長期にわたるご活動や、「おことば」を受けた国民の共感と理解を見解に詳しく書き込み、今回、議論に至った“特殊性”を強調し、憲法4条違反の疑いを払拭するよう努めた。

 さらに、与野党最大の対立点だった安定的な皇位継承の検討については菅義偉官房長官が2月下旬、記者会見で「先延ばしにするべきではない」と言及。「議長サイドとのあうんの呼吸(関係者)で、民進党への配慮をにじませたことが転機になった。一方、国会見解に盛り込まれた「女性宮家の創設」の文言に対し、官邸は難色を示したが、民進党との合意を重視した自民党が押し切った。

 結果的に、皇位継承の検討は各党・各会派間の協議に委ねられ、民進党が求めた「1年をめど」とする具体的な期限は事実上、棚上げされた。安倍晋三首相は皇位継承について、かねてから「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みを踏まえつつ、安定的な皇位継承の維持について検討する」と述べている。自民党内には皇室制度を支持する議員が多い実態を踏まえれば、「いずれ検討に着手するのは当然」(党幹部)というわけだ。

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