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【スポーツ異聞】
平昌五輪ジャンプ台がサッカー場の奇抜な企画がコケた 悪臭に泥んこピッチ、選手もサポーターも激怒
不満は観客だけではなかった。2月16日までジャンプ競技に使われた約1万トンの雪を全職員で急ピッチで除去したが、「時間が足りなかった」ことでピッチは泥だらけ。芝はでこぼこで、つまずいて転倒する選手が続出する始末。対戦したFCソウルの選手からは「これはサッカー場ではない。信じられない」と不満の言葉を口にしたと朝鮮日報は報じた。
江原は今季、100億ウォン(約10億円)以上を注ぎ込んで韓国代表経験者ら14選手を獲得。クラブはホーム開幕戦前に「Aマッチ(代表戦)に劣らない大きなゲーム」とぶち上げ、一番安い席で3万ウォン(約3000円)の価格を設定した。ちなみにFCソウルのVIP席と同じ値段である。「球団の派手なマーケティングにだまされた気分」と書き込んだサポーターもいたという。
試合は、FCソウルが後半32分に先制点を挙げ、1-0でそのまま押し切った。江原にとってはまさに踏んだり蹴ったり。
平昌五輪では新設される6競技場を含む12会場で競技が実施される。ジャンプ競技は2009年に600億ウォン(約60億円)を掛けて建設されていた。つまり既存の施設。ただ、標高700メートルの山頂部分にあるため強風が吹き付け、09年に初めて開催された国際大会では米国選手が突風にバランスを崩して墜落した経緯があるとKBSが報じていた。