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【経済インサイド】素材各社が原燃料高に白旗 採算悪化で相次ぐ値上げ表明 需要家、消費者の反発必至でどこまで浸透?

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【経済インサイド】
素材各社が原燃料高に白旗 採算悪化で相次ぐ値上げ表明 需要家、消費者の反発必至でどこまで浸透?

新日鉄住金は、今年度下期に続き、来年度の値上げも目指している=茨城県鹿嶋市の鹿島製鉄所 新日鉄住金は、今年度下期に続き、来年度の値上げも目指している=茨城県鹿嶋市の鹿島製鉄所

 もっとも、今回の値上げでさえ、どこまで浸透するかは不透明だ。

 紙の場合、需要の落ち込みが値上げの前途を阻んでいる。日本製紙連合会によると、今年の紙の国内需要は前年比2.5%減と、11年連続でマイナスとなる見通し。需要が減るなかで値上げすれば、需要がさらに落ち込む悪循環を招きかねず、需要家の流通業者や印刷会社がすんなり受け入れるとは思えない。

 15日に集中回答日を迎えた今年の春闘では、主要企業の大半が前年を下回るベースアップ(ベア)の金額を回答。賃金アップによるデフレ脱却を目指す政府の期待を裏切る結果となった。収入が十分に増えないなかで、値上げ分が最終製品の価格に転嫁されれば、家計が圧迫され、消費者の不満が高まるのは必至。素材メーカーにとっては厳しい局面が続きそうだ。(経済本部 井田通人)

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