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【経済インサイド】素材各社が原燃料高に白旗 採算悪化で相次ぐ値上げ表明 需要家、消費者の反発必至でどこまで浸透?

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【経済インサイド】
素材各社が原燃料高に白旗 採算悪化で相次ぐ値上げ表明 需要家、消費者の反発必至でどこまで浸透?

新日鉄住金は、今年度下期に続き、来年度の値上げも目指している=茨城県鹿嶋市の鹿島製鉄所 新日鉄住金は、今年度下期に続き、来年度の値上げも目指している=茨城県鹿嶋市の鹿島製鉄所

 鉄鋼などの素材メーカーが、相次ぎ値上げを打ち出している。原燃料価格の上昇などが製造コストを圧迫し、事業環境が悪化しているためだ。だが、国内の個人消費は依然として力強さを欠いている。最終製品への価格転嫁は難しく、より消費者に近い需要家の反発を招きかねない。

 鉄鋼最大手の新日鉄住金は、平成28年度下期(昨年10月~今年3月)に1トン当たり平均2万円の値上げを打ち出したのに続いて、29年度も5000円の値上げを追加で求めていく方針だ。

 鉄鋼各社は昨年春に値上げを打ち出したものの、十分に浸透しないうちに原料となる石炭の価格が急騰。このため、採算が大幅に悪化し、赤字に転落するメーカーも出ている。

 足元の原料炭価格は落ちついているが、代わりに鉄鉱石や副原料の亜鉛が値上がりしており、懸念材料は尽きない。新日鉄住金の進藤孝生社長は「十分な利益水準に達しておらず、来期も(値上げを)お願いせざるを得ない」と、自動車や建設などの需要家に理解を求める。

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