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【スゴテク企業】44歳で農工大博士に 埼玉・所沢市の「科学するメッキ屋」が生んだ“1本3役”の自動車用レスキュー器具

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【スゴテク企業】
44歳で農工大博士に 埼玉・所沢市の「科学するメッキ屋」が生んだ“1本3役”の自動車用レスキュー器具

「消棒miny」の二酸化炭素でウレタン火災を消す様子(ワイピーシステム提供) 「消棒miny」の二酸化炭素でウレタン火災を消す様子(ワイピーシステム提供)

 「助かりましたよ。これ、消火器になりました」

 洗浄機から二酸化炭素を噴出させ吹きかけると、火は簡単に消し止められた。「そんなに感謝されるなら、作ってみようか」。二酸化炭素消火具は消火剤による汚れや臭いがなく、通電中の電子機器にも使える。何より作るのが洗浄機よりずっと簡単だった。

 JIS規格も「武器」

 この消火具の開発が平成17年、経済産業省が中小企業を中心に新たな製品開発などを行う企業グループを支援する制度「新連携」の第1号に認定。19年に最初の商品「消棒」が発売されたが、販売は順調とは言えなかった。

 「物作り屋が集まって、いい物を作れば売れると思っていたが、販路開拓の視点に欠けていた」。次の「消棒miny(ミニー)」はセレクトショップ「ビームス」に置いてブランディングを図った。次の一手が車のオプションで、他のドライバー救助にも使える社会支援ツール。このコンセプトにホンダが乗り、「消棒RESCUE」が誕生した。

 同製品は既存の緊急脱出用ハンマーなどと競合することになった。ただ、粗悪品も多い製品群の中で、同社の提案が昨年9月、自動車緊急脱出支援用具に関するJIS(日本工業規格)に制定された。

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