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【ニュースの深層】ふるさと納税活況だけど…東京23区は税収減少で苦悩 どうする対抗策

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【ニュースの深層】
ふるさと納税活況だけど…東京23区は税収減少で苦悩 どうする対抗策

 「ふるさと納税」で税収減少が顕著となった東京都区部が対応に苦慮している。平成29年度に見込んでいる23区の減収額は約207億円で、28年度の約129億円から6割増えることになる。過熱する返礼品競争に静観を決め込むところもあるが、新年度から参入を打ち出したり、アンケートを実施して対応を探ったりする動きが出始めた。(社会部 篠原那美、小林佳恵)

(※3月4日にアップされた記事を再掲載しています)

中野区の返礼品は山梨県のウイスキー

 ふるさと納税は出身地や愛着のある自治体に寄付する代わりに、住んでいる自治体に納める住民税などが軽くなる制度。地方の自治体が肉や魚など高価な特産品で寄付を募る一方、特産品がなく寄付が集まりにくい都会では税収が大きく減る状況が続いている。

 29年度の予算案で23区最大となる30億円の減収を見込んでいるのは世田谷区。保坂展人区長は「学校一つを造るのを諦める金額」と強調し、返礼品競争を「行き過ぎ」と批判した。

 港区は28年度の15億円から29年度は23億円に減収が膨らむ見通し。「加速度的に増えているため、何らかの対応が必要だが、区全体としての議論には至っていない」(財政課)と静観する。

 新年度から返礼品導入を打ち出したのは葛飾区。青木克徳区長は「地場産業など特産品を考えたい」と検討に入る。既に返礼品を用意している中野区では、87品中70品が交流のある地方自治体の特産品で、山梨県甲州市のウイスキーセットが人気だという。

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