産経ニュース

【ニュースの深層】荷物再配達でクロネコがクタクタ 「ヤマト値上げ検討」の背景 もうわがまま運べない!?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【ニュースの深層】
荷物再配達でクロネコがクタクタ 「ヤマト値上げ検討」の背景 もうわがまま運べない!?

ヤマト運輸の配送スタッフ。同社は27年ぶりの運賃値上げを検討している=東京都中央区(伴龍二撮影) ヤマト運輸の配送スタッフ。同社は27年ぶりの運賃値上げを検討している=東京都中央区(伴龍二撮影)

 また、ネット通販事業者側から再配達をなくすための取り組みを進める動きもある。物流コンサルティング業務などを行うオープンロジ(東京)の伊藤秀嗣CEOは、「ネット通販事業者の多くは年商3千万円以下の中小で、配達の日時指定ができない場合も多い」と指摘。中小の通販事業者が集まるモールなどに対し、日時指定ができるシステムの構築など、再配達を減らすための提案を行っていくという。

 現在も、特定のネット通販事業者の荷物を宅配ロッカーで受け取ることができるサービスを日本郵便では行っているが、今後は、宅配事業者だけでなく、ネット通販事業者側でも再配達を減らす取り組みができるかどうかが、効率化の鍵となりそうだ。

消費者、意識の変化も…

 今月上旬、ヤマト運輸のサービス見直しが大きく報道されたのを機に、前出の同社配送スタッフは利用者の変化を感じるという。「『留守にしてごめんね』と謝られたり、年配の方にアメをもらい『頑張ってね』と言われることもある」

 物流の問題に詳しい流通経済大学の矢野裕児教授(ロジスティクスシステム論)は、「消費者も再配達は社会的、経済的に負担が大きいと知るべきだ」と指摘。「これまでは表面化していなかったが、コストは実際には上がっていたということ。消費者もいずれは料金に跳ね返るという意識が必要だ」と消費者の意識改革も訴えている。

このニュースの写真

  • 荷物再配達でクロネコがクタクタ 「ヤマト値上げ検討」の背景 もうわがまま運べない!?

「ニュース」のランキング