産経ニュース

【クローズアップ科学】日本一高い研究室「富士山測候所」に大気化学者ら結集 貸与10年、通年観測でも成果あり

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【クローズアップ科学】
日本一高い研究室「富士山測候所」に大気化学者ら結集 貸与10年、通年観測でも成果あり

日本一高い研究室で大気を測る 日本一高い研究室で大気を測る

理想の観測タワー

 高度千メートルから十数キロは自由対流圏と呼ばれ、大気の質量の約70%を占める。局地的な影響を受けにくく、地球全体を把握する上で重要だが、航空機で観測すると費用がかかってしまう。

 地上での観測拠点は、アジアではネパール・クーンブ渓谷(標高5079メートル)や中国・ワリガン山(同3810メートル)に整備されているが、富士山(同3776メートル)はとがった単独峰のため大気の流れに影響を与えにくく、地形が理想に近い。

 中腹での観測も合わせると、高さによってデータがどう変わるかも分析できる。富士山は、いわば日本一高い観測タワーだ。東日本大震災の福島第1原子力発電所事故では、山頂と中腹で放射線を観測することで、飛来した放射性物質の高度が明らかになった。

中国経済を反映か

 地球温暖化の最も基礎的な化学データは大気中の二酸化炭素濃度だ。国立環境研究所は無人の期間も観測できるように大量のバッテリーを山頂に運び、09年夏から通年で観測を始めた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 日本一高い研究室「富士山測候所」に大気化学者ら結集 貸与10年、通年観測でも成果あり

「ニュース」のランキング