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【満州文化物語(45)】避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

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【満州文化物語(45)】
避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー) 週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー)

 『森繁自伝』によれば、長春では、本格的なミュージカルの劇団もできた。《「カルメン」やスペインのものなどを演(や)る大がかりなものだったが、まったく困難な条件の中で、衣装をこしらえ、靴を作り、楽団三十名を擁して立派なレビューを見せたのである》

 避難民を楽しませた芝居は大連でもあった。

 終戦直前に満州へ慰問公演に出かけ、大連に足止めされてしまった落語家の6代目三遊亭円生が、5代目古今亭志ん生と一緒に落語会をやったり、素人劇団の俳優をしていたことは有名は話である。  

 円生と志ん生は昭和22年、相次いで大連から日本へ引き揚げる。森繁は21年11月に日本へ。西山は21年8月、長春から引揚げの途に着く。

 『週刊國民』の第3号が果たして発行されたのかどうか。今も定かではない。

=敬称略、隔週掲載

(文化部編集委員 喜多由浩)

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