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【満州文化物語(45)】避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

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【満州文化物語(45)】
避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー) 週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー)

 巻末には「読者文芸募集」の告知があり、「実話よみもの」(真摯(しんし)敢闘記、隣組美談など)、「町のコント」、詩、和歌、俳句、川柳…掲載分には稿料を贈る、とあった。

 驚かされるのは広告だ。飲食店は生そば、天ぷら、割烹(かっぽう)、すし、甘味まで何でもござれ。高級喫茶店に百貨店、ダンスホール、舞踏教習所まである。

 「平民娯楽場」と名付けられた劇場の広告では、喜劇・新作漫才・日本舞踊やスイスから招いたショーやスイング演奏とジャズソングなどの豪勢なプログラムが書かれていた。

 多くの残された日本人が塗炭の苦しみを味わっていたころに、一方ではダンスに興じ、ショーやジャズを楽しんだり、外食でおいしい料理を味わう日本人もいたということなのか。

 当時、長春にいた満州国軍陸軍軍官学校7期生、西川順芳(のぶよし)(88)はこう話す。「着物などで売り食いをしたり、食料を入手できる中国人のツテを持っていた元からの住民と、奥地から逃げてきた避難民との生活レベルの差は相当あったと思います。(広告にあった)娯楽施設は国民党系の経営でしょう。僕は未成年だったから、そんな場所には行かなかったし、利用できた日本人はさほど多くなかったと思いますよ」

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