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【満州文化物語(45)】避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

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【満州文化物語(45)】
避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー) 週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー)

 長春では、21年3月にソ連軍が撤退した後、中国国民党軍と共産党軍による内戦が勃発する。緒戦で共産党軍が勝利を治めたが、5月になってアメリカの支援を得た国民党軍が再び当地を奪回した。7月には日本人の引き揚げが始まっており、『週刊國民』は、このわずかな期間に国民党側の肝煎りによって発行されていたらしい。

漫画に小説、落語も

 当時長春にいて、週刊誌を持ち帰った元満鉄車掌の西山貞義が「満鐵會報」平成16年8月1日発行号に寄せた一文によれば、発行が確認されているのは6月30日号の第2号までだ。 

 内容は、中国国民党寄り硬派記事や孫文の伝記などプロパガンダ的な要素も多いが、小説、落語、短歌、漫画など軟派面もなかなか充実している。読者投稿の版画も掲載されていた。

 避難生活の中で、日本人が最も知りたかったであろう内地の動静「ふるさとのうわさ」(創刊号)には、皇太子殿下(現天皇陛下)が学習院中等部に進級されたニュースや4年ぶりに野球の早慶戦の復活。そして、朝鮮南部から7万人の邦人が日本へ引き揚げたことが記されている。

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