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【満州文化物語(45)】避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

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【満州文化物語(45)】
避難民楽しませた週刊誌 占領下のダンスホールやジャズ

週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー) 週刊誌『週刊國民』。百貨店や娯楽場の広告も出ている(コピー)

 満州国の首都・新京。昭和21年7月に集団引き揚げが始まるまで、再び長春と名を変えたこの街には終戦前を超える20万人以上の日本人が残されていた。

 元から新京にいた人々に加え、20年8月9日のソ連軍(当時)侵攻後、国境近くの奥地から命からがら逃げてきた満蒙開拓団の農民らが大挙してなだれ込んできたからである。

 統治者から一転、被支配民となった日本人は、ソ連兵や地元民の暴行や略奪におびえ、食べる物もなく餓死したり、伝染病で命を落とす人も相次いだ。

 とりわけ悲惨だったのは身ひとつで逃げてきた満蒙開拓団の農民らであった。人数では満州の全邦人の約15%に過ぎないが、死者の数では約45%を占めており、いかに犠牲者が多かったか分かるだろう。

 この混乱期に、長春で日本人向けの邦字週刊誌が発行されていたことは、あまり知られていない。

 タイトルは、日文大衆雑誌『週刊國民』。21年6月23日号が創刊号で、1部8円(当時、現地では米500グラムが40円だった)。B5判20ページ。毎週1回日曜日発行で、出版元は「國民新報社」とある。

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