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【スポーツ異聞】WBCイスラエルは「ジャイキリ」の代名詞 「奇跡」は偶然の産物ではない!

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【スポーツ異聞】
WBCイスラエルは「ジャイキリ」の代名詞 「奇跡」は偶然の産物ではない!

「番狂わせ」の陰に-。WBCに初出場するイスラエルベンチに守護神のように置かれたぬいぐるみ=ソウル(AP) 「番狂わせ」の陰に-。WBCに初出場するイスラエルベンチに守護神のように置かれたぬいぐるみ=ソウル(AP)

 サッカーW杯史上最大の番狂わせは、1950年の第4回ブラジルW杯で起きた。アマチュアの寄せ集め集団に過ぎなかった米国代表がサッカーの母国・イングランド代表を1-0で破った。この奇跡を題材にした「ジェラルド・バトラーin THE GAME OF LIVES」(2005年)という映画が作製された。

 また、弱者が強者を倒す可能性を秘めたサッカーは、ゲームの展開が読めないため「賭け」の対象になりやすい。昨季、プレミアリーグを制した岡崎慎司(30)所属のレスターには「5000倍」という破格のオッズが英ブックメーカーによって付けられた。リーグ最大のダークホースの初優勝は、サッカーという競技がいかに“呪術的”であるかを示した。

「番狂わせ」の正体とは?

 運も微妙に影響する番狂わせだが、試合に至るまでのプロセスや準備段階に起因することも少なくない。

 2015年のラグビーW杯イングランド大会で日本が優勝候補の一角、南アフリカを土壇場での逆転で撃破した。世界のメディアは「歴史的な勝利」と伝えたが、日本代表の関係者は本番会場の英国ブライトンにいち早く足を運んで、芝生の状態から滞在先での衣食住まで下調べして本番に備えた。番狂わせが起こる“お膳立て”は整っていたのである。

 開催中のWBCで1次リーグの「台風の目」となったイスラエルにしても、WBC常連国の韓国に勝てたのは“偶然の産物”などではなく、入念な準備と戦略があって生まれたのである。イスラエル代表には一度、引退したメジャーリーガーをWBCで復帰させるなど、大会に向けたモチベーションの高さでも韓国とは比べものにならなかった。

 イスラエルを率いるウェインスタイン監督が1次リーグを突破後、こう言った。「野球はチーム競技。全員がキープレーヤーになることを望んでいる」。大番狂わせを食らった韓国側からすれば、相手を見下すような「心の隙」がどこかにあったはずだ。勝負の境界線上にのぞかせる心理的要因も絡み合って、歴史に刻まれる「ジャイキリ」が生まれたのである。

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