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【国際情勢分析】米国の「一つの中国」政策継続に「ほっと一息」の台湾の苦境 米中台の三角関係で選択肢乏しい現実

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【国際情勢分析】
米国の「一つの中国」政策継続に「ほっと一息」の台湾の苦境 米中台の三角関係で選択肢乏しい現実

米中台の三角関係の将来は-。左から台湾の蔡英文総統、トランプ米大統領、中国の習近平国家主席(AP) 米中台の三角関係の将来は-。左から台湾の蔡英文総統、トランプ米大統領、中国の習近平国家主席(AP)

 記事は、外交・安全保障を担当する「国家安全会議」のスタッフの話として、蔡政権の今年の施政方針の重点は「国内の改革」だとして、外交環境は「安定してさえいればよい」と中台関係の「現状維持」を掲げる蔡政権らしい見方を伝えた。

 実際、昨年12月のトランプ氏との電話協議以降、蔡政権は米中双方への刺激を避けるため、内外への発信すら控えてきた節がある。蔡総統の中南米訪問を機に米国を通過した際の低姿勢は既報の通りだ。加えて、トランプ氏の国家安全保障問題担当大統領補佐官候補に浮上したボルトン元国連大使が1月16日、米紙ワシントン・ポストに寄稿し「一つの中国」政策の見直しと台湾への在沖縄米軍の移転を提言をした際にも、政権側は反応を示さなかった。米中電話会談についても、報道官談話止まりで、蔡氏自身の言葉はない。

 確かに、与党、民主進歩党や識者の間には、台湾が米中の交渉カードに使われるのではないかという警戒感が強かった。このため、トランプ氏の政策継続表明でカード化を避けられたと安堵する心情は理解できる。だが、蔡政権の対応からは、トランプ氏の発言を奇貨として、台湾の「外交的な苦境」を転換する策略に打って出ようとした形跡は伺えない。

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