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【法廷から】大学生の冨田真由さん刺傷 被告に感じた“犯行への満足感” 被害者との関係構築に喜び? 反省の言葉、心に全く響かず

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【法廷から】
大学生の冨田真由さん刺傷 被告に感じた“犯行への満足感” 被害者との関係構築に喜び? 反省の言葉、心に全く響かず

冨田真由さんが岩埼友宏被告に刃物で刺された雑居ビル周辺で、現場検証を行う捜査関係者=平成28年5月21日、東京都小金井市(春名中撮影) 冨田真由さんが岩埼友宏被告に刃物で刺された雑居ビル周辺で、現場検証を行う捜査関係者=平成28年5月21日、東京都小金井市(春名中撮影)

 真実は岩埼被告にしか分からない。ただ、司法担当記者として数多くの裁判を傍聴してきたが、多くの凶悪事件の被告にも「一分の理」を感じることは少なくない。被告の生い立ちや境遇、やむにやまれず犯行に及んだ動機に涙を浮かべてしまったことも一度や二度ではない。しかし岩埼被告に関しては、そうした感情が湧くことは一切なかった。

 インターネット上などでは冨田さんについて「アイドルとしてファンを勘違いさせた」などとする心ない意見も少なくない。しかし、冨田さんに落ち度は見当たらない。弁護側が「冨田さんにも非があった」とする弁護をしなかったのがその証左だ。事情を伝えきれていない報道側にもその責任の一端があるとしても、心ない書き込みに心が痛む。

現在も後遺症ある被害者

 判決などによると、岩埼被告は冨田さんのファンになり、本や腕時計(約2万円)のプレゼントを贈ったり、SNS(会員制交流サイト)で冨田さんにメッセージを送ったりした。

 冨田さんに恋愛感情を打ち明けたが拒絶され、「プレゼントが要らないなら返してほしい」などとメッセージ。冨田さんがプレゼントを返送すると、冨田さんを罵倒するメッセージを送るなどしたため、SNSからブロックされた。昨年5月21日、「なぜプレゼントを返送したのか聞きたい」と考え、冨田さんを駅で待ち伏せし、冨田さんが会話を拒絶すると、持っていたナイフ首や腹、顔、背中などを刺した。

 冨田さんは一時意識不明の重体となり、現在も後遺症がある。

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