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【法廷から】千葉の精神病院暴行死裁判 検察側と元准看護師の弁護側が真っ向対立 監視カメラに残された映像の真偽は…

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【法廷から】
千葉の精神病院暴行死裁判 検察側と元准看護師の弁護側が真っ向対立 監視カメラに残された映像の真偽は…

入院中だった男性患者の上に覆いかぶさるなどしている看護師2人の画像。遺族は、右の看護師に顔を踏まれていると主張する。男性はこの日に首を骨折、後に死亡した=平成24年1月1日午後(遺族提供) 入院中だった男性患者の上に覆いかぶさるなどしている看護師2人の画像。遺族は、右の看護師に顔を踏まれていると主張する。男性はこの日に首を骨折、後に死亡した=平成24年1月1日午後(遺族提供)

 その後、男性におおいかぶさった田中被告の体が次第に男性の首もとへ移動していく。天井から部屋を見下ろすカメラの映像からは男性の背中で判然としないが、検察側は田中被告の左ひざが男性の体の上に乗り、首付近で体重をかけたと主張。菅原被告は男性の右足を抱え左足を踏みつけて下半身を固定し、男性は身動きがとれない状態になった。

 この後、別の看護師らが戻ってくるなどして男性の動きが落ち着くと、両被告は男性から離れ、退室。検察側は一連の犯行で両被告がアイコンタクトをとったり片方が男性の体をおさえたりと協力しながら暴行に及び、「2人がかりで暴行を加え、卑劣かつ危険な犯行」と指摘。「看護行為でなく、肉体的な苦痛を与えるのが目的」「被害者の人間性を無視し、看護の専門職としてあるまじき犯行」などと主張。両被告にいずれも懲役8年を求刑した。

 一方、菅原被告は「男性のうしろにある布団を取ろうと思ってまたごうとしたら、足の裏がたまたま当たった」と、田中被告は「患者を抑制する際、ひざでおさえつけることはしたことがない。男性が暴れたので体を必死におさえていただけだ」と、いずれも暴行の事実や共謀性を否認。弁護側も両被告の無罪を主張。監視カメラの映像が荒く不鮮明なこともあり、「動画から暴行は判断できず、疑問が残る限り、無罪にしなければならない」と裁判員に訴えかけた。

 両被告の判決は今月14日に言い渡される。

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