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【ニッポンの議論】音楽教室での演奏から著作権料を徴収へ 著作権法どう解釈 「なぜ問題になるのか理解に苦しむ」「著作権の公益性が問われている」

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【ニッポンの議論】
音楽教室での演奏から著作権料を徴収へ 著作権法どう解釈 「なぜ問題になるのか理解に苦しむ」「著作権の公益性が問われている」

「JASRACは当然の権利主張をしている」とする東京大教授でJASRAC外部理事の玉井克哉氏(右)と「著作権の公益性が問われる議論だ」とする 福井健策弁護士(竹中文撮影) 「JASRACは当然の権利主張をしている」とする東京大教授でJASRAC外部理事の玉井克哉氏(右)と「著作権の公益性が問われる議論だ」とする 福井健策弁護士(竹中文撮影)

著作権の公益性問われる 福井健策弁護士

 --音楽教室からの著作権料の徴収をどう考える

 「徴収が実施されれば、音楽文化や音楽産業の根を弱らせてしまうとの指摘もある。著作権法の行使として徴収することになるので、JASRACの管理楽曲以外の作品にも影響が及ぶからだ。ゲーム音楽や民族音楽系などJASRACの管理率が低いとされる曲を使用する場合でも、各教室が個別の曲の練習のために著作者の許可を得なければならないことになりかねないが、それで良いのかと疑問を感じる」

 --音楽教室側は訴訟を起こすことも検討している

 「法廷闘争になったら勝敗は極めて微妙だと思う。著作権法では、公衆に直接聞かせるための演奏権は作曲家や作詞家が専有すると規定している。論点は、音楽教室での指導や演奏が公衆に聞かせるための演奏に当たるのかどうか。音楽教室で入れ替わる多数の生徒は『公衆』に当たる可能性はある。しかし、先生が生徒に指導するための演奏を『聞かせるための演奏』とするのは、著作権法の文意から考えると疑問もぬぐえない。パーツを積み重ねる解釈としてないわけではないが、法的に際どい解釈がいくつも重ねられているようにも思われる」

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