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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】歴史捏造・歪曲と「血債」 ナチスと同列に置こうとする危険な人脈

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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
歴史捏造・歪曲と「血債」 ナチスと同列に置こうとする危険な人脈

ジャーナリストの櫻井よしこ氏(酒巻俊介撮影) ジャーナリストの櫻井よしこ氏(酒巻俊介撮影)

 華青闘とは、70年代に主として在日中国人青年たちが展開した入国管理をめぐる闘争を指す。その中で彼らは、日本人が血の償い、侵略戦争の償いを果たしていないと激しく突きつけたという。

 内田雅敏氏は「血債」に続く段落で近代中国の文豪魯迅に言及している。魯迅は1927(昭和2)年のエッセー、「花なきバラの二」で次のように書いた。

 「墨で書かれた虚言は、血で書かれた事実を隠すことはできない。血債はかならず同一物で返済されねばならない。支払いがおそければおそいほど、利息は増さねばならない」

 知日派の魯迅は、中国の抗日統一戦に「無条件で参加する」とし、「すべての文学者が、どの派の文学者も、抗日のスローガンの下に統一せよという主張に賛成する」と書いた。

 血債の思想について、内田氏は大道寺死刑囚への尋問で「(東アジア反日武装戦線の)闘いの質を歴史認識に支えられた日本人の加害責任の問題に掘り下げた契機は?」と問うている。大道寺死刑囚は「華青闘による血償要求」だったと答えた。

 「アジアの民衆に対する日本人の加害責任」は血を以て果たさなければならないと考えたことが伝わってくる。血債の思想が日本に突きつける歴史の大きな加害責任の前では、事実の間違いなど取るに足らぬという考えになるのだろうか。

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