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【野口裕之の軍事情勢】金正男氏の暗殺で蘇る120年前の悲運の朝鮮人 遺体斬刑が日清戦争の導火線となった歴史は繰り返すのか

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【野口裕之の軍事情勢】
金正男氏の暗殺で蘇る120年前の悲運の朝鮮人 遺体斬刑が日清戦争の導火線となった歴史は繰り返すのか

李氏朝鮮末期、王朝内の守旧派によって暗殺された金玉均 李氏朝鮮末期、王朝内の守旧派によって暗殺された金玉均

 【第七幕】朝鮮が送り込んだ刺客と、朝鮮と謀議した在日清国公使館の諜者は、日本国内でジワジワと金玉均に接近。最後は「朝鮮政府の要職に就かせ、必ずや内政改革を担わせる」と、ニセ条件をぶらさげ、金玉均を清国上海におびき出した。日本国内の支援者も罠とみて反対し、金玉均自身も疑ってはいたが「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意志で上海に赴き、非業の死を遂げた。

 【第八幕】暗殺成功に大喜びした清国は、逮捕した朝鮮人刺客と金玉均の遺体を清国海軍の軍艦で朝鮮に送り届けてしまう。

 【第九幕】日本人は金玉均に深く同情した。反面、清国・朝鮮の残虐非道の手口や公正を欠く処置を大いに非難した。同時に、日本政府の弱腰姿勢もやり玉に挙げられ、金玉均の遺体引取り運動が起こった。この時点で既に「屍への惨刑」が予想されていた証左。実際、日本政府も「屍への惨刑が朝鮮古来の習慣であろうと、国際の信用を著しく損なう」と申し入れた。ところが、朝鮮側は「古来の刑律」をタテに拒絶する。

 【第十幕】日本の申し入れにもかかわらず、金玉均の遺体はバラバラに寸断された。首と四肢は獄門台にさらされ、胴体は漢江に棄てられた。その後、冒頭述べた通り、首/片手・片足/残りの手足を、それぞれ別の地域に送り、さらした。

 本人だけでなく、家族・親族・友人まで罰せられた。

 【終幕】金玉均の遺髪や衣服の一部は密かに日本に持ち込まれ、東京・浅草の寺で営まれた葬儀では、多くの政治家や一般国民が手を合わせた。かくして、日本国内では《清朝同罪論》が熱を帯び、「清国と朝鮮を討伐せよ」といった世論が盛り上がった。

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