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【ニュースの深層】食の安全に「問題あり」は豊洲より築地だ 五輪選手村の食材納入にも壁

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【ニュースの深層】
食の安全に「問題あり」は豊洲より築地だ 五輪選手村の食材納入にも壁

ドローンから見た豊洲市場=東京都江東区(大井田裕撮影) ドローンから見た豊洲市場=東京都江東区(大井田裕撮影)

 東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転。延期が続いているが、食品衛生の専門家らからは、これ以上築地市場にとどまることの問題を指摘する声があがっている。都民の「食の安全」を守るなら、豊洲への移転を早急に実現しなくてはならない。

移転の原点は何かをいま一度

 「ネズミやゴキブリが走り回り、カラスやハトが入り込んでいる築地市場の衛生環境は、途上国の露天販売と大差ない。大きな問題が起きなかったのは、働いている人たちの相当の努力があったから。しかし、築地の現状は努力で防ぐには限界にきています」

 こう指摘するのは、内閣府食品安全委員会の元専門委員で東大名誉教授の唐木英明さんだ。唐木さんは、長年にわたり食品安全の問題に取り組んでいる。

 そもそもは、築地の老朽化と衛生環境の悪化がもはや看過できない状況になっているのでほかの場所への移転が行われることになったはずだ。

 それが、移転先の豊洲において専門家会議が汚染対策として提言した盛土が行われていなかったり、地下水のモニタリング調査でベンゼンやヒ素が環境基準を超えて検出されたりしたため延期となっているのが現在だ。

 この延期によって「豊洲は危険」という印象をもった都民も少なくないだろう。

 確かに豊洲という土地に、有害物質であるヒ素や水銀、ベンゼンなど土壌汚染の問題がかつてあったが、市場移転にあたって対策が行われた。

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