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【アメリカを読む】隣国カナダの寛容政策 目指すは「多文化主義」 トランプ氏の入国禁止措置で注目

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【アメリカを読む】
隣国カナダの寛容政策 目指すは「多文化主義」 トランプ氏の入国禁止措置で注目

2月3日、カナダ・ケベックシティーで執り行われた乱射事件の犠牲者の葬式に参列したトルドー首相(ロイター) 2月3日、カナダ・ケベックシティーで執り行われた乱射事件の犠牲者の葬式に参列したトルドー首相(ロイター)

 難民や移民政策をめぐり厳しい姿勢を貫くドナルド・トランプ米大統領(70)とは対照的に、米国の隣国、カナダのジャスティン・トルドー首相(45)の寛容的な取り組みが注目されている。トルドー氏は、人道的観点から難民を歓迎する姿勢を強調。IT企業などで働く専門的技術を持つ移民をカナダに呼び寄せる動きも活発化している。一方で、同国の東部ケベック州で憎悪犯罪(ヘイトクライム)が急増するなど、人種や宗教への差別も潜在化している。

 トランプ氏がイスラム圏7カ国の入国禁止を命じた大統領令に署名した翌日の1月28日、トルドー氏はツイッターで「迫害やテロ、戦争から逃れた人をカナダは歓迎する。多様性は私たちの力だ」と表明し、トランプ氏との方針の違いを際立たせた。この投稿は42万人以上にリツイート(引用)され、親難民国家としての存在感を世界にアピールする機会となった。

 約10年続いた保守党のハーパー前政権は治安上の理由から難民受け入れに消極的だったが、自由党のトルドー氏が2015年10月の総選挙で勝利し、受け入れ拡大へと方針を転換した。政権発足後、約4万人近いシリア難民が入国し、今年は難民4万人を含めて30万人の移民を迎え入れる計画だ。

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