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【野口裕之の軍事情勢】「日本と14年間戦って勝った」という中国の弱味 「逃げ回って正解」と公言した毛沢東が邪魔?

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【野口裕之の軍事情勢】
「日本と14年間戦って勝った」という中国の弱味 「逃げ回って正解」と公言した毛沢東が邪魔?

中国共産党軍を率いた毛沢東・元国家主席(中央)(AP=共同) 中国共産党軍を率いた毛沢東・元国家主席(中央)(AP=共同)

 日本に感謝?した毛沢東

 持久戦論のごとき気取った表現でなくとも、支那事変勃発1カ月半後、毛沢東が中国共産党中央が開催した政治局拡大会議でズバリ本音を公言している。国民党と日本人の殺し合いという共産党の発展にとり絶好機に乗じよ…といった趣旨の檄を飛ばした上で、こう命じた。

 「力の七割はわが党の発展のために使い、二割は(国民党との)妥協のために使う。残りの一割だけを抗日戦争のために使う」 

 ゾッとするのは、以上の毛沢東の命令発出と同じ日、国共合作方針に基づき、国民党軍に共産党軍を編入させている。

 かくして、国民党は大東亜戦争後の国共内戦時、戦力を温存した共産党軍に敗北を喫し、台湾へと追われた。共産党の陰謀に踊らされたのみならず、腐敗した国民党は人民の支持を喪失していた。

 共産党系軍も地主はもちろん、ささやかな自作農の金品も強奪、最後は残酷なやり方で処刑し、支配者が誰かを示す《一村一殺》を行い、天文学的数字の犠牲者を積み上げた。

 が、共産党系軍の方がまだしも、既存の支配者=国民党の圧政に苦しみ、希望にすがる貧者の支持を得たらしい。いずれにせよ、腐敗と残忍性は、時代やイデオロギーに関係なく「中華文明」の一大特性ということだ。

 毛沢東は戦後も、史実を証言した。社会党の国会議員や帝國陸軍の元将軍ら数人との幾つかの会談で、日本と国民党が戦った結果、共産党が勝利した史実に繰り返し「謝意」を示したのだ。中国外務省・中共中央文献研究室などが編纂した、複数の資料が毛発言を拡散している。

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