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【検証・文革半世紀 専門家座談会(下)】米中対決の時代に何を意味するのか 命懸けのフィルムで当時を振り返る

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【検証・文革半世紀 専門家座談会(下)】
米中対決の時代に何を意味するのか 命懸けのフィルムで当時を振り返る

1968年11月、ハルビン市の批判大会で、声を出して叫ぶことを阻止するため口の中に軍手を詰め込まれる男性(李振盛撮影) 1968年11月、ハルビン市の批判大会で、声を出して叫ぶことを阻止するため口の中に軍手を詰め込まれる男性(李振盛撮影)

 --文革は今の中国にどんな影響を与えたか。文革のような悲劇は再び起きる可能性は

(石) 文革によって生徒が先生を殴り殺すことはよい行為となり、ならず者の倫理観が社会の主流になった。破壊された伝統は今も回復していない。また、文革の構図では絶対的権力者が一人いて、その下に人民がいて、敵がいる。外国人も知識人は敵だと位置づけられる。文革は再び起きるかというより、今も続いているといった方が正しいかもしれない。

(金野) 当時の大動乱のようなものが今の中国で発生するかと言うと、初期条件はかなり違う。あの時代は配給制があったり、人民公社で支配されていたりというような状況下で、しかも情報が遮断された中で毛沢東の個人崇拝が起きている。

 現在はそういう社会ではなく、習氏がよいという人も現状に不満がある。ある意味で、習氏を支持することによって地方政府を批判する。無条件の崇拝というものではない。文革のような現象が再び発生するとは思わない。

命懸けのフィルム

【本記事ではトップページと添付写真で、連載で紹介した中国紙「黒竜江日報」の元カメラマン、李振盛氏が文革中に撮影した未掲載の写真の一部を紹介している。

 目の前で次々と展開される陰惨な批判大会や闘争、毛沢東への個人崇拝の異様さなどに圧倒され、シャッターを押し続けた。文革の負の材料を集めたことが分かれば命が危ないと知りながら、約2万枚のネガを自宅の床下に隠した。一連の写真は後に文革の全体像を知る上で貴重な資料として高く評価された】

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