産経ニュース

【検証・文革半世紀 専門家座談会(上)】毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【検証・文革半世紀 専門家座談会(上)】
毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない

 中国で文化大革命(文革)が始まって50年となる今年、産経新聞は5月から12月まで「検証 文革半世紀」と題して長期連載を掲載した。連載終了に合わせて座談会を開き、中国問題の専門家と担当記者が「文革と中国の将来」について意見を交わした。参加したのは、評論家・拓殖大学客員教授の石平氏、学習院女子大学准教授の金野純氏、東京大学大学院准教授の阿古智子氏、連載を担当した産経新聞外信部編集委員の矢板明夫の4人。(司会=外信部長 渡辺浩生)

石氏「世の中には人民と敵の2種類の人間だけ」

 --文化大革命とはどういう政治運動だったのか

(石) 始まったのは私が4歳の時だった。両親は集団農場に下放され、私は農村の祖父の家に預けられた。父親は大学で物理学を教えていたが、農場で8年間、養豚の仕事をさせられた。後に、「物理学は半分以上忘れたが、豚のことにはとても詳しくなった」と聞いたのが印象的だった。

 両親の世代にとっては暗黒の時代だったが、子供だった私の目には実に単純明快な社会だった。世の中には人民と敵の2種類の人間しかいない。人民の上に唯一の神である毛沢東がいる。毛の言うことだけを信じればよかった。悩みの少ない少年時代を送っていたといえるかもしれない。

■文化大革命(1966~76年)■ 中国共産党主席、毛沢東が発動した権力闘争。古い文化を破壊し、理想社会を目指すとのスローガンで大衆を動員し、共産党の古参幹部や知識人を迫害、全国が大混乱に陥った。犠牲者は少なくとも1千万人に上り、何らかの損害を受けた人は1億人ともいわれる。81年の党中央総会で「災難をもたらした内乱」とされた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない
  • 毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない
  • 毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない
  • 毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない
  • 毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない
  • 毛沢東イデオロギーを習近平政権も利用、かつての「礼賛」過ぎ去っていない

「ニュース」のランキング