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【湯浅博の世界読解】懸念される中国版「キューバ危機」 空母進出で頭もたげる南シナ海「海上封鎖」説

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【湯浅博の世界読解】
懸念される中国版「キューバ危機」 空母進出で頭もたげる南シナ海「海上封鎖」説

黄海を航行する中国初の空母「遼寧」で行われた艦載機「殲15」の訓練=12月23日(共同) 黄海を航行する中国初の空母「遼寧」で行われた艦載機「殲15」の訓練=12月23日(共同)

 中国はまたしても、次期米政権に向けて危険なテストを仕掛けている。特に、南シナ海の7つの人工島の急速な軍事拠点化や空母「遼寧」を含む中国艦船の挑発的な動きは、過去にない大規模なものだ。

 これまでも中国は、ジョージ・W・ブッシュ氏(70)が米大統領に就任した2001年に中国軍機を米偵察機に異常接近させて空中衝突し、米機に海南島への不時着を強いる事件を起こした。バラク・オバマ大統領(55)が就任した09年にも海南島沖で米艦インペッカブルの航行を妨害した。

 しかし今回は、まだ就任していないドナルド・トランプ次期大統領(70)に本格的な挑戦を始めた。従来の「点」や「線」による米艦船の妨害行為を超え、南シナ海から米軍を排除する接近阻止・領域拒否(A2/AD)に向けた「面」の確保を目指している。

 中国の習近平国家主席(63)はかつて、「係争中の岩礁は軍事化しない」とオバマ米大統領に明言している。ところが、今月中旬に公表された衛星写真にはスプラトリー(中国名・南沙)諸島の7つの人工島に高射砲とミサイル迎撃システムなどの配備が確認され、対中配慮を示すオバマ政権の間に軍事化を進めようとの意図がうかがえる。

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