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【中国軍事情勢】初の展示飛行はわずか1分、次世代ステルス戦闘機「殲(J)20」の実力を探る

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【中国軍事情勢】
初の展示飛行はわずか1分、次世代ステルス戦闘機「殲(J)20」の実力を探る

一般公開された中国の次世代ステルス戦闘機「殲20」=11月1日、中国広東省珠海市(AP) 一般公開された中国の次世代ステルス戦闘機「殲20」=11月1日、中国広東省珠海市(AP)

 ちなみに、航空自衛隊が運用するF15のRCS値は10~15平方メートル。このため、論文は、殲20はF15などの第4世代戦闘機よりもステルス性に優れており、敵地などへの先制攻撃を行う際に「絶対的な優勢を備えている」としている。

エンジンに課題

 次に、戦場で優位な位置を確保し、ミサイル発射後に直ちに空域を離脱するために必要な超音速巡航について、論文は、殲20は達成できていないと断定している。その理由は、機体を軽くするための炭素素材などの複合材の使用率が低いことと、エンジンの推力不足だという。

 F22が推力16トンで音速1・5超の超音速巡航を実現したのに対し、殲20のエンジンは中国が生産するWS10Aでもロシアから購入したAL31でも12トン前後。このため、ロシアから高性能の117Sエンジンを導入するか、国産のWS15の開発を成功させる必要がある。ロシアは目下、117Sの中国への輸出を拒否しているとされ、WS15の開発には「10~15年かかる」としている。

 短距離滑走での離陸や接近戦で必要とされる超機動性も同様で、機体が大きく重いことや、エンジンに推力偏向ノズルを採用していないことなどから、第4世代戦闘機に対して「いかなる優勢も有していない」と判断している。

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