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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】米国「根絶の政策」からいかに決別するか? 中国との力の差は拡大するばかり

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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
米国「根絶の政策」からいかに決別するか? 中国との力の差は拡大するばかり

ジャーナリストの櫻井よしこ氏(酒巻俊介撮影) ジャーナリストの櫻井よしこ氏(酒巻俊介撮影)

 米国を代表する政治学者、サミュエル・ハンチントンの名著『軍人と国家』によると、米国の軍事政策は「根絶の政策」と「変形の政策」に集約される。前者は軍事力や軍事制度を排除させる政策、後者は自由主義的方向に沿って軍事体制を作り直させる政策だと分析した。

 敗戦した日本に対して米国は最も極端な「根絶の政策」を取ったとハンチントンは喝破し、「陸海空軍の保有を禁じ、国策の手段として戦争に訴えることを放棄」させた憲法9条2項に言及した。

 日本の課題はいかにしてこの根絶政策から脱却するかである。国防の責務に耐え得る十分な軍事力の保有と、軍国主義への暴走を抑制する文民統治の維持という、2つの課題をハンチントンが指摘したのは、40年も前のことだ。

 韓国でさえ、氏が指摘した、国家に必須の2要素を備えている。すなわち大韓民国憲法第5条において、明確に侵略戦争を否認し、同時に「国軍は、国家の安全保障および国土防衛の神聖なる義務を遂行することを使命」とすると定めている。

 日本は韓国にも国際社会にも、遠く引き離されたままだが、それでよいのか。現行憲法には、日本国民の9割以上が支持する自衛隊が明記されていないが、この状態を放置し続けて気にならないのは、米国による根絶政策に70年間もしがみついてきた結果なのか。

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